ブランドとして実現しようとしている使命や、先端技術としての挑戦について、ディスカッションを重ねながら理解を深めました。同時にブランディングフォーマットに記載いただいた内容をもとに、思想や価値を整理し、言語化。チーム内での共通認識を合わせ、浸透させていくことを意識しました。ブランドが大切にしている「未来のスタンダード」という感性の側面と「技術」に基づいた思想を反映して、コンセプトやストーリーなど策定。コンセプトについては、水面に映る月から着想を得たブランド名になぞらえて、コンセプチュアルな表現でありつつ、ブランドの機能性にも重きをおいた表現を意識しています。
ブランドの中核的思想を固めることで、今後ブランドが成長し続けるための下地を作りました。
最初に定めたブランドコアをもとに、それぞれのプロダクトにストーリーを作成しました。小説を読むように、ブランドの世界観が伝わることを意識しています。
また、「未来のスタンダード」をキーワードに、クリエイティブの定義も固めていきました。チーム内でのディスカッションを重ね、ブランド独自の「未来のスタンダード」を再定義。再定義した未来のスタンダードというフィルターを通じて、先端技術やサプライチェーンの透明性、環境配慮などの要素を表現したときのブランドイメージがどう変化するのかを検討し、クリエイティブの方向性を定めました。方向性に沿った世界観をブランド側で構築いただくために、撮影イメージをまとめた資料を提供しました。
チームで練り上げたブランドのコアとクリエイティブの方向性をもとにECサイトを構築しました。一つのプロダクトに対し「ストーリー」と「テクノロジー」のコンテンツを出し分けることで、ブランドの感性の側面と機能的な側面が両立した表現に。また見せ方だけでなく、今後扱う生地や商品が増えることを前提とした上で、データの持たせ方やECサイトのページもブランド側でも流用いただける構成にしました。継続的なブランディングを意識し、ほぼノーコードの範囲で運用できる設計にしています。
オンライン施策の支援と同時に、店舗施策についても支援しました。日本発のブランドであることを意識し、暖簾や掛け軸など、和の雰囲気を反映した什器やディスプレイ設計を提案。加えて、店舗に設置・配布するためのブランドブックのデザイン提案も実施しています。オンラインからオフラインまで、ブランドと顧客の様々な接点を支援しました。
今後ブランド内でのサイト運用を見越し、パートナーも含めたレクチャー会を実施しました。また、ブランドのコア、ビジュアルの方向性、フォントや撮影のトーン&マナーの指針などのブランド表現をまとめたガイドラインの提供に加え、広告、PR、SNSなどのプロモーションに関する具体的な戦略もご提案。ブランド側で継続的に運用、自走(ブランディング)しながら成長していくための下地を整えました。
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Tags:クリエイティブ開発 / ブランドグロース
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Date:2021.08 〜 2022.02
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